2015/04/17

絵本「魔術師の弟子」は人生を変えたかも。

だいぶ前に、かなりアレな「びっくりえほん」という絵本と再会できたという話をしましたが、これからときどきこのブログで小さい頃から大好きな絵本をいくつか紹介していきたいと思います。

私の好きな絵本はだいたい特徴があります。
普通の女の子はちょっと嫌がりそうなブラックユーモアな世界が好きな私。それもこれも母の絵本チョイスのせい(おかげ?)だと思っております。
オトナになった今、そんなお気に入りの本たちを思い出しては集めているところです。

今日書きたいのはこちら。

「魔術師の弟子」 
バーバラ・ヘイズン文 トミー・ウンゲラー絵


内容的にはと〜っても有名なお話なので、他の本やディズニーのアニメの「FANTASIA」などで知ってる人もいると思います。でも、これはひと味もふた味も違うのです!
まず、こちらをご覧ください。

どうですか!このダンジョンのイラスト!いまだにワクワクするこの感じ。
開いてすぐこんなふうになっています。
トリックアートっぽくなっていたり、モンスターが潜んでいたり、どこまでも落ちそうな穴や奥に広がっているであろう階段、壁から出てる謎の液体…。
トミーウンゲラーさんすばらしい!

子供の頃の私はこの魔術師のお屋敷に迷い込んだ気持ちになって、レゴの人形なんかを持って階段を上がったものでした。

魔術師の弟子が主人公なので、魔術師の弟子の表情はもちろん、魔術師が飼っているネコやフクロウやワニやネズミの表情もとってもカワイイのです。
めちゃくちゃになっている魔術師のお屋敷。変なモノがいっぱい出てきます。

オトナになった今、改めて見てみると全部のページに遊び心を感じます。
瓶漬けにされた足、クラゲや金魚、変な色のタコ、怪しい置物。煙を吐く謎の実験道具たち。
そんな不気味な魔術師のお屋敷と外ののどかなライン川の風景の対比が秀逸。

↑中身の一部、ほんの一部だけですが載せて大丈夫かな?
女性の胸像ですが、下に「ゼラルダ」と書かれているのです。
これは多分別の絵本の「ゼラルダと人食い鬼」に出てくる女性だと思います。なんでこうなっちゃったのか詳しいところはわかりませんがこんな遊び心が隠されているなんて。

読んでみる価値有りです。

    魔術師の弟子
  • 魔術師の弟子
    作:バーバラ・ヘイズン
    絵: トミー・ウンゲラー
    出版社: 評論社
    発売日: 1977/12/20
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