小学校の高学年のころに江戸川乱歩の少年探偵団シリーズにドハマりして、初恋は明智小五郎だったのじゃないかと思うほどだったんです。
小学校の図書館に、ポプラ社が出している子供向けの少年探偵団シリーズがあったのですが、すっかり全部読んだことも覚えています。
イラストは柳瀬 茂という人がよく描いていて、明智小五郎は若干昭和っぽい雰囲気はありますが容姿端麗なスーツ姿のイケメンでした。いま考えてもかなりステキです。
江戸川乱歩は怪人20面相シリーズが有名ですが、大人向けの小説はどんなのを書いてるんだろうと興味を持ったで、およそ20年ぶりの再読なのでちょっと紹介します。
蜘蛛男
著:江戸川 乱歩
どう見ても大人向けの文字の大きさの単行本だけど、何か読んだことある雰囲気だったので、もしかしたら少年探偵団シリーズで読んだのかと思って検索したらありました。
ちなみにスパイダーマンではないよ。仮面ライダーでもないよ。
コレです。記憶は正しかった。確かにあった。→
子供が読むには刺激的な内容だったんだよなぁ。
とにかく、殺人が猟奇的。横溝正史の描くような陰惨さは無いのですが、それよりも殺され方がエログロで、しかも愉快犯。
その理由は「芸術」のため。よく子供にこんなの読ませたなーと関心&若干ゾッとしました。
これが当時の私の中では一番の衝撃作品だったなー。
以下、再読した感想です(ちょっとネタバレ)
どのくらい猟奇的かというと、殺した獲物をバラバラにして石膏で固めて小学校に配っちゃったり(ぎゃー)全裸女子集めて変態パノラマを作ったり。子供の頃の衝撃と言ったら大変なものでした。
標的となった美女たちは、「ピンと上の方へめくれ上った花びらみたいな唇と、狭い鼻の下と、低いけれど何となく魅力のある鼻」という特徴があるのです。
他の作品にも似たような特徴が描かれているあたり、多分コレって江戸川乱歩の好みのタイプなんだろうな(・∀・)゚今の時代でも美人を思い浮かべますね。フェチ!
このお話は、最初から明智小五郎が出ていないのがちょっと残念ですね。
勘のいい人はもうすぐに犯人わかっちゃうとおもうんだけど、物語の中の人たちが気づかないジリジリ感があります。そうしてる間に被害者が出たりします。ジリジリ。
ついに明智小五郎の登場で、やっとお話が盛り上がってきます。
私の気持ちも盛り上がってきますね!(゚∀゚)
でも、「蜘蛛男」の明智小五郎はちょっとミスが多い気がしました。
犯人には、仲間がいたりもするのですが、その存在を2回忘れちゃったりします。しかも、仲間は捕まらずに終わります。明智先生、もっと完璧な男だと思ってたんだけど違ったんだね…( ;∀;)抜けてるなぁ
1人目の被害者に続いて2人目の被害者が出てきます。
まあ、ココまでは被害者の女の子たちに同情するのですが、3人目の被害者には全く同情の余地なし。最初は心強いしっかり者の女性!って思ってたんだけどなぁ…自業自得という感じで、明智小五郎の苦労を水の泡にしちゃったりもします。
トリックはそんなに難しいものでは無いので、すぐに気づいちゃうかも!
変装は得意で欠かせないのはルパンと共通です。
当時は相当センセーショナルだったんだろうな。
現代でも楽しめる小説です。
蜘蛛男、気にはなっていたけど読んだことないや(´-ω-`)!
返信削除この記事読んで、買ってみようと思ったよ♪♪
サスペンス的なの大好きなの(//∇//)♥
にしても、本当イラストうまいよね~(プロに失礼か!)
このタッチ、大好きだよーー(*´ω`*)
ほめてくれてありがとう〜(*´∇`*)いやいや、プロでも何でも無いんよーw
返信削除絵を描く練習もかねてるからそういってもらえるとすごく嬉しい〜♪(*´ω`*)
蜘蛛男、なぁちゃんも知ってたんだ!グロいし犯人わかりやすいけどなかなか良いサスペンスだよ。
江戸川乱歩は古ーい本だから、新品買うよりも古本屋に行く機会があったら見てみるとたまにいいのがあって得した気分になるんだーヽ(○´w`○)ノ
の時代にしかない常識とかも描かれてたりするから、あと数年したらぴんとこない人も増えるんだと思うと寂しいよ… >_<;